「わらべうた」は、昔は赤ちゃんの成長を知る目安にも使われていたと聞きます。例えば、「おつむてんてん」と、頭を触りながら唱える「わらべうた」があります。赤ちゃんって生まれたばかりの頃は頭の上まで手はあげません。でも、大人が「おつむてんてん」とあやす仕草 ...
一方、来年の大河ドラマ「べらぼう」は江戸の出版文化を担った蔦屋重三郎の物語。こちらを楽しみにしている人には、谷津矢車(やつやぐるま)『憧(あくが)れ写楽』を薦めよう。著者にはその名もずばり『蔦屋』という小説もあるが、『 憧れ写楽 ...
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俳優でアーティストの松下洸平さんが、初めての著書『フキサチーフ』(KADOKAWA)を12月13日に刊行しました。2021年から月刊誌「ダ・ヴィンチ」で連載した文章に、2編の書き下ろしを加えた本書。多忙な日々で感じた不安やホッとしたひとときなど、日常 ...
かつてアイドルグループ「ファーストラバーズ」のリーダーを務めていた東条すみれ。アイドルの夢破れた今は家賃3万円のボロアパートに住み、酒、タバコ、パチンコが大好きなスナック勤務31歳になっていた。自堕落な日々を送っていた彼女がイトコの男子高校生・雄星( ...
数年前に自分は中国人作家の閻連科(えんれんか)さんと東京で食事をしたことがあった。彼には『愉楽』という長篇(ちょうへん)小説があってこれは強烈無比な破壊力を具(そな)える。壊しながら世界を創造する、そういう類いだ。その閻さんに「日本 ...
成長、発展を常に目指すのが当然という社会観に疑問を呈した一作。前作の正欲と同じく頭を殴られるかのような強烈な読書体験でした。個人的には、人生で初めて作家さんのサイン会に参加でき、お互いに健康でいましょうねと誓い合う?ことができたのもすごく心の支えにな ...
この春、経済産業省が「書店振興プロジェクトチーム」を発足、「街の書店」を支援すると発表した。10月に公表された課題整理のための資料には、後継者不足についての項目に「無人書店は人件費の高騰や後継者不足といった書店経営の課題を解決する持続可能なモデル」と ...
①JR冥界ドキュメント 国鉄解体の現場・田町電車区運転士の一日(村山良三著、梨の木舎・1980円) ②統治される大学 知の囲い込みと民主主義の解体(駒込武著、地平社・2200円) ③バトラー入門(藤高和輝著、ちくま新書・1034円) ...
今月の「鴻巣友季子の文学潮流」は英語圏で起きている日本語文学ブームを展望します。村田沙耶香さんの『消滅世界』(Vanishing World)、柚木麻子さんの『バター』(BUTTER)などが注目され、若い世代の読者に支持されています。
伊与原新さんの小説『宙わたる教室』(文藝春秋)は、東京・新宿にある都立高校の定時制を舞台とした実話の物語。さまざまな事情を抱えた生徒たちが、理科教師・藤竹先生を顧問に科学部を創設し、学会で発表することを目標に「火星のクレーター」を再現する実験を始めま ...